音楽室ピックヨウル

雑司が谷のバイオリン教室

わりとあるご質問

こんばんは。ピックヨウルだよりです。
気づけば師走がすぐそこに。レッスン生がいらしたときは元気に騒いでいるピック室長(イヌ)も、毛布から出てきません。寒さもありますが、乾燥の季節でもありますので楽器の状態も日々気にかけましょう。

今日はレッスン生、体験レッスンにいらした方、保護者の方からご質問いただくことを、少しこちらでまとめておきたいと思います。

 

 

Q. 楽器はどんなものをどこで購入すればいいですか?

A. 楽器店で専門の方にご相談/ネットで新品購入/ネットで中古品購入/おさがり などなど。
 よくご質問いただくのが「どのメーカーのものがいいですか?」ということなのですが、わたしはバイオリン“演奏”の専門教育しか受けていないので、正直言ってわかりません。(音楽専門教育の問題点とも言えます!…じゃなくて、勉強不足です。)
「どこどこのものがいい」というよりは、実際手に取ってみてしっくりくるものを選び、楽器店の職人さんや専門の方にアドバイスを頂くことをおすすめします。楽器店や工房の方には、購入後のメンテナンスなどで何度もお世話になります。
子供用分数楽器の場合も、新品でやる気が出ればそれでいいですし、成長に合わせてすぐ次のサイズを用意することになりますので、中古のものでも演奏できるものであれば問題ありません。
バイオリンは演奏と同時に、身体の一部として楽器と付き合う方法を学ぶものです。なによりもご本人の身体との相性が重要です。


Q. うちの子に絶対音感はつきますか?つけてもらえますか?

A. お子さんに絶対音感、つきます。
 特別な事情がなければ、誰にでもつくものだと思います。
テーブルをトンとたたいて「ファ(キリッ」とか。絶対音感ブームもありましたし、特別な能力のようで憧れる方もいらっしゃるのかもしれません。
絶対音感は、音(周波数)と音名をしっかり結びつけます。
たとえば、442HzはA(ラ、Ⅵ)。絶対。でも442HzがAでⅥの音である音楽は、広い世界の中でほんの一部とも言えます。西洋クラシック音楽をやるにも、管楽器を選べば「移動ド」を使うこともあります。絶対音感はたいてい「固定ド」です。「シ♭ってきこえるけどこれはドだから…」などと脳内で変換しなければならず、慣れるまで他の人より作業が増えます。
また、将来クラシック以外の音楽をすることもあります。共演する売れっ子歌手の音程のちょっとしたズレが耐えられない。せっかくの即興音楽や実験音楽、民俗音楽などなど「非ドレミ/脱ドレミ」の音楽も全部ドレミに聞こえ、大切なものが聞き取れないなんてこともあります。
可能性が無限大のお子さんにとって、ものの見方の選択肢は多いに越したことはありません。

絶対音感がなくても音楽家になれます。絶対音感で世界が狭まったわたしとしては、お子さんたちにこれをつけたくありません。


Q. 家でどれくらい練習すればいいですか?

A. 好きなだけしてください。出来ない日・したくない日はしなくていいと思います。

 音楽の道は険しい!一日8時間!というストイックなイメージが楽器の習い事にはあります。そうなんです、音楽の「道」って険しいんです。プロを目指すのなら。
ですが「音楽道」「バイオリン道」など、「道」にしてしまうのはおすすめしません。音楽を修行スタイルにすることは、「伸びるか・嫌いになるか」の賭けになります。なぜそんな博打をしなければならないのでしょう。
クラシック音楽はストイックにやるもの。そんな世界にいる俺/あたしかっこいい」の人も一定数います。でも彼らがクラシック音楽の入り口を狭めていやしないか。音楽を神聖視するあまり、目の前にいる誰かへの思いやりが抜けてしまう人がいるのでは。という気がしています。
プロを目指すのなら、覚悟を決めて険しい「道」を歩んでください。そうでなく「楽しみたい、演奏することで人生を豊かにしたい」という方は、「道」へは進まないでください。
なので、好きなだけ、無理がないよう練習してください。

練習方法はそれぞれに合ったものをレッスンでお伝えしています。


Q. 私/うちの子、向いてますか?

A. バイオリンが弾けない身体上の問題がなければ、向いてます。
 「バイオリンが弾けることでスポットライトを浴びる」のを目的にしないことが大切です。褒められたり、目立ったりしていい気持ちになることは必要なことではあります。でも、それを目的にすることは「音楽<自我」を招きます。
「向いているか/いないか」の問いには“自分探し”が隠れています。バイオリンをアイデンティティにしたり、承認されるための道具にしたりしなくとも、それぞれにしっかり自己・自我があります。バイオリンは、作曲者の音楽・演奏者の音楽を引き出すための道具です。演奏者の音楽と演奏者の自我は、少し違います。その探求=楽器の習得だと考えています。
だから、みなさん向いてます。


以上、わりとあるご質問へのこすぎ個人の回答でした。真逆のことをおっしゃるバイオリンの先生もおられるかと思います。いろいろな意見を見て、吟味して、バイオリンと付き合ってみてください。


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